悩みがつきない日本語教師としての授業3週目

悩みがつきない授業3週目紹興に赴任して間もなく1か月がたとうとしています。先週末は最高気温が30度位にまで上がり暑いくらいでしたが、今週は9度の日もあり、寒暖の差が激しいです。一人の日本人教師も風邪を引き、学生も風邪で何人か授業を休んだりしています。
コブシやモクレン、早咲きの桜が満開で、春爛漫。教職員用のアパートの庭では、日だまりで猫たちが心地良さそうに寝転んでいます。

ようやく、3週目の授業が終了。
着任して「はい、これでやってください。」と渡された、会話クラス用の教科書と作文クラス用の教科書は、例文もとても古めかしくあまり役にたたない代物ですが、仕方ないので教科書通りに授業を進めています。

会話クラスは、2年生、日本語を始めて1年半くらいの学生相手ですが、殆どの学生はまともに喋れません。
文法的にもおかしいし、そもそも語彙が決定的に不足しています。助数詞も満足に発話できません。
そんな学生相手に、教科書の会話文を音読させ、ロールプレイをさせたりしていますが、果たしてこれでどれだけ成果があるのか疑問をおぼえながら何とかやっています。
授業開始後すぐに、しりとりゲームをやらせたり、「昨日何をしましたか?」のフリートークをさせたりしていますが、なかなか授業が盛り上がらず、何か新手の種を盛り込まないと、単調な授業になってしまうのではないか、と頭を悩ませております。

作文のクラスは3年生、日本語を学習して2年半ということですが、やはり殆ど話せません。「自己紹介文」を書かせてみて添削しましたが、文体の不統一は勿論のこと、かなり怪しい日本語で、やはり文法力の不足が見られます。助詞も間違いだらけです。何より意欲が欠如しているのが不安。中期の中だるみの時期かもしれず、こちらも何か別なアプローチを探らなければならないと思っております。正しく直そうとすると真っ赤っかになってしまう作文の赤入れ。TCJで習ったようには、なかなかいかないですね。

生活のリズムというかパターンは確立してきました。
火曜日から金曜日までの4日間は授業。毎朝6時半に起床。朝食を食べて7時半にアパートを出て午前中を中心に授業を行い、午後、小一時間ほど学生たちの自主学習(暗誦、会話練習など)のチェックをします。毎週火曜日の午後は『日本語コーナー』という日本の文化体験の場を設けて、学生たちと一緒に日本の歌を合唱したりしています。授業が終わった後は、キャンパス内にあるお気に入りのカフェ(全然オシャレでないが)で喫茶して、月火木の夕食は学食。夜9時半就寝。

金曜の午後からフリー。一週間の食料の買い出しに市の開発区にある仏資本の大型スーパーに行って、その後『スタバ』でくつろいで帰宅します。土曜日は市の中心街に出かけて名所旧跡(と言っても、魯迅の生家と周恩来の生家など)をめぐったり、街を散策したりしています。
日曜日は午前中掃除をして、午後から授業準備。その週の大体の教案を準備します。教案といっても、5分表はおろか、ざっくりしたメモ程度の進行表のようなものを書き付けるだけですが。

紹興の街は、一昨年滞在した内陸部の雲南省の昆明に比べると、はるかに田舎。高層ビルも少なく、こじんまりとした古めかしい町並みです。「東洋のヴェネチア」と言われるほど水郷の街で、街のいたるところに小さな運河が流れ心癒されます。もっとも、川沿いにはズラリと洗濯物が干されていて、若干趣には欠けますが・・・。
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残念なのは、昆明にあったような欧米人向けのカフェ(軽食)が無いこと。コンビニやレストランもなんだか少ないように感じます。

いつも街から、大学内に戻ってくるとほっとします。学内は静かでクリーンな印象です。授業は大変ですが学生たちは若いから元気いっぱい!学生の8割以上は女性ですが、ほとんど皆メガネをかけていて化粧っ気は全く無く、よく見ると鼻の下にうっすらとひげが生えています。どこに行くのも友達同士一緒に腕を組んで歩き、学内のシャワー室へ行く際もパジャマ姿。日本の女子大生と比べると、全然純朴で、高校生か中学生のノリですね。ギャーギャーと跳ね回り笑い転げる彼らの元気な姿を見ていると、こちらまで活力を得たような気になります。

学生たちは一人っ子が多いのですが、学校で集団生活を学ぶようです。寮生活ではベッドの中だけが自分の生活空間ですが、その中でパソコンを開き、映画や音楽を楽しんでいるそうです。部屋へは寝に帰るだけだから、夜、図書館で勉強している学生も多いとか。それでも、クラスに必ず一人はグループから外れてしまっている人がいて、今期は少人数グループで日本語の寸劇を演じることが課題なので、評価にも入っているため、外れている学生をどうしようか頭を悩ませています。

来週末は、外国人教師たちと一緒に一泊旅行に行く予定です。小テストの準備や授業計画を早めに作って、しばし郊外で楽しんで来る予定です。

 

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