イベントづくし、怒涛の一週間。

イベントづくし、怒涛の一週間。5月1日の労働節を含む3連休は、基本的に家にいてだらだらしていたら、あっという間に過ぎてしまいました。4月の3連休には杭州へ旅行しましたが、連休の中国はどこへ行っても大混雑で疲れたので、その教訓を生かして、今回はどこへも出かけませんでした。

唯一、映画館で映画を観たくらい。今、中国でヒットして話題を呼んでいる中国の青春恋愛映画。ラブ・ストーリーとしては陳腐なものでしたが、群像劇としてはよくできていて、1980年代の若者の様子が垣間見れて面白く、特に大学内の寮での生活ぶりは興味深かったです。狭くて暗く、しょっちゅう停電する不自由な生活。現在、教えている学生たちも皆、寮生活なので、その大変さに想いを馳せながら観ていました。学生たちに、映画を観たことを話したら、皆、その映画のことは知っており、先日の四川省を襲った地震に監督が寄付をトータルでいくらしたというようなことまで詳しく教えてくれました。

さて、連休明けの今週は、嵐のような怒濤の一週間でした。イベントが目白押しだったのです。少し風邪をひいてしまい体力的にもつらかったのですが、何とか無事終了して、ほっとしています。

まずは、全校挙げての合唱コンクール。
先日来から、授業時間前にクラスの学生たちが揃って歌っていたので気になっていたのですが、コンクールに出場するので、その練習だったのです。

5月8日、学内で一番大きな講堂で開催されました。我々日本人教師陣も審査員として出席させられました。審査員紹介の時、自分の名前が呼ばれるとひと際高い歓声が上がり驚きましたが、なんのことはない。私が受け持っている2年生の3つのクラスがすべて出場していたのです。

1年生と2年生が主体となって、クラスごとに自由に曲を選び合唱が行われました。どのクラスも揃いのTシャツを作ったりして、はりきって歌っていました。一緒に山登りをした、ノリの良い男子学生たちが集まっている2年2組のクラスは、ギター、ウクレレ、ドラムなどを持ち寄り、ものすごく楽しそうに合唱しました。曲はスタジオジブリの映画「猫の恩返し」のテーマ曲「風になる」。軽快なメロディーにのせて、むちゃくちゃなエア・ウクレレをやる子もいて大爆笑。見事、3位に入賞しました。ちなみに、ゆかりの教えているクラスはスラムダンクのテーマ曲を全員黒地に赤く「熱血」という文字の入ったTシャツを着て熱唱し、2位でした(夫婦で争っても仕方ありませんね)。

 

2年6組のクラスは、いつもは授業時間中ずっと僕の顔を見てブスッとして寝てばかりいる女子学生が指揮をとって活発な面を見せるなど、普段と違う学生の側面が観れて新鮮でした。休憩時間には、ゆかりもステージにいきなりひっぱりだされてしまい、中国式とあきらめて観念し「翼をください」を無伴奏で歌うはめに。ラストには日本人教師の同僚で一番若いM先生が2曲披露。ギターにハーモニカ。唄もすごく上手で驚かされました。

人気のあった曲は「風になる」と「翼をください」その他「長い間」「Flower」など。19組の発表が終わり、優勝は「Best Friend」を歌った3年生でした。1年生は歌を歌いながら演劇的な要素を取り入れたり、バレエを披露したり、芸達者。末恐ろしい感じでした。延々3時間半にわたる大会でさすがに疲れましたが、面白かったです。でも本音を言えば、普段の授業でもこれくらい熱意をもってほしいな、という複雑な心境も抱きました。

翌5月9日は、日本語スピーチ・コンテスト。
先月から予選の審査員として学生たちのスピーチを聞いていたのですが、その本選。図書館の大講堂を舞台に全19名、1年生、2年生、3年生が出場しました。やはり審査員として日本人の日本語教師全員が審査員としてかり出されて1時間半にわたって開催されました。どの学生も、まあまあのレベルでしたが、いずれも「幸福とは何だろう」、「私の好きな言葉」、「私の愛読書」といった固くて真面目なテーマばかりで、正直言って退屈でした。意外だったのは、1年生でも3年生でもレベルの差が感じられなかったこと。3年生、もっと頑張れ!といった感じでした。作文のクラスで教えている3年生の女子学生で、日頃やる気が感じられない子が、いつものラフな格好とは一変、ドレッシーなワンピース姿で堂々と発表して2位に入賞。会話クラスで教えている2年生の女子学生も3位に入賞して、自分としては、本当に嬉しく、良かったです。

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閉幕後は場所を変えて、学内のレストランで夕食会。司会進行をつとめた、9月から関西外国語大学への留学が決まっている2年生のH君を交えて楽しく歓談しました。このH君、僕が会話クラスで教えている陽気な、人格的に練れた学生で、日本人教師のおじさんたちに囲まれて、さんざんからかわれてしまいました。彼は高校生のガールフレンドを置いて日本へ渡るわけですが、「彼女は待っていると言っています」と話しとたん、学校の側にある別れるという伝説のある山へ早く行けだとか、突然自由な環境に放り出されるわけだから、日本で誘惑に負けるな、とか言われて、ありがたい(?)忠告をニコニコと聞いていました。若いっていうのは、本当にうらやましいですね。

そして、5月10日からは、待ちに待った日本語劇のクラス発表。2年生の会話クラスの授業の一環として毎年行っている、10分程度の寸劇を学生たちにやらせるというもの。5名から8名ぐらいのグループに分けて、それぞれシナリオを書かせて添削をしてやり、練習もさせてから、いよいよ発表となりました。

シナリオを読んだ時には、一体どういう劇になるのかもあまりイメージが湧きませんでしたが、いざ発表となったら、各グループとも熱心にやってくれて正直、ほっとしました。衣装や小道具、PPTを準備したりして、わいわいと演じてくれました。日本語も変だし、つたない劇でしたが、仲良く皆、力を合わせてやっていたのでとても楽しい雰囲気でした。もう1か月半以上、授業を欠席していた学生も出席したり、いつもは大人しく目立たない子が思わぬ積極性を見せてくれたりして、心もとろけるほど嬉しい気分になりました。

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このようなイベント以外にも、三井物産が主催する、浙江省内の作文コンテストに応募する学生もいます。締め切り直前になって、「先生、これ見てください」と書いた作文をもってくる学生の相手もしています。

現在は、はつらつとして笑顔を浮かべている学生たちと接していられることが、無性に幸せに思えます。皆それぞれ問題もありますが彼らと会っているととても楽しい気持ちになります。ああ、日本語教師になって本当に良かった~、としみじみ感じいります。
なんて言って、まだまだ厳しい現実が待ち受けているかもしれませんが(笑)。

本当に、学生たちは多忙な日々を送っているようですね。青春まっただ中、まさにそんなかんじで、素直で明るく元気で仲良くやっている彼らの姿に接していると、こちらまで元気をもらえます。
あとは、いかに工夫して飽きさせない授業ができるか、です。まだ試行錯誤が続いていますが、こちらも頑張らないと・・・。

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