日本語教師ブログ – モンゴル編「ウランバートルの空に」vol.30

『外国語ナーダム』『学芸会』とイベント続き!!

21日(水)
午前中、日本語科モンゴル人のS先生の授業評価・見学。2年生の授業で、絵カードや文字カードを使い語彙を導入、さらにPCで発声の仕方も教え、無駄のない堂々たる授業。先学期、私が簡単な歌を教えたりしましたが、全く言うことを聞かず騒いでばかりの手のつけられないクラスだったのですが、さすが!の一言でした。

10年生の、今学期からの編入生の補講クラス。アンケートを取らせてみると、男子4名のうち1名がロシアのサンクト・ペテルブルグの生まれで、父親がロシア人、母親がモンゴル人とのことでした。11年生の授業では、何だか全体にだらけたムードで、心ここにあらず。

14時半に学校を出て12月9日の『漢字ナーダム』の打ち合わせのために市の中心部にある『モンゴル国立大学』へ。長年モンゴルで日本語教育に携わってきたN先生を中心に、国立大学のモンゴル人の日本語科教師とその学生2名も加わり計9名で会議スタート。

これが第4回目となるコンテストで、先ず予算の確認。現時点で総額1,200,000tg(60,000円)ほどが使えると。但し、当日のボランテイアの軽い飲食代や遠方の学校から来る生徒たちの交通費、諸経費などを引くと残りは600,000tgほどで、この中から優勝校へ贈呈するトロフィー、表彰状、また参加賞のペンやクリアファイル、漢字ノートなどの代金もかかり予算は限られているとか。

せめて、少しセンスの良い缶バッジとホール・ケーキくらいは・・・という話にもなりました。17時に終了し我が校の美術の先生の個展があるとのことで、我々と両S先生との4名で厳寒の中、徒歩で会場へ。到着すると他の先生方も続々とやって来ました。

記念撮影やロビーでの歓談。合間に1年生の担任のP先生と英語科のM先生と3人でタバコ。金曜日の学芸会のことを聞くと何と午前9時より夜の8時まで丸一日がかりの大イベントらしい。信じられない!生徒たちが、連日「浮ついた気分」でいるのも納得できました。

22日(木)
11年生でJLPTを受験する生徒たちに「何が弱点だと思う?」と訊くと一様に、「漢字!」と返事が。読解問題にせよ聴解問題にせよ、やはり、文字・語彙の知識は必要なので、来週も漢字テストをすることにしました。N5補講もいよいよ最後の授業になるので、何を教えるかS先生と相談し、漢字・文字・語彙・数字(時間や日付の正確な表記)をやることにして、その授業準備。

夕方12年生のDに読解練習のプリントを渡しました。それを見ていた11年生のEが「私は何をやればいいんですか?」と訊くので「聴解は大体できそうなので、もっと読解の練習をやりなさい」と練習用の問題のコピーを渡し「今度の三連休中にやっておくこと」と言い添えました。「ありがとうございます」ときちんと礼を言ってくれ、感じが良かったです。

23日(金)
いよいよ年に一度の『ノムトナラン学校・学芸会』の日。全校生徒約350名が参加して、各クラス毎に8演目を各々30分以内で披露するとのこと。審査員は校長夫人のHさん、音楽の先生、ダンスの先生、そして日本人から年配のS先生と妻の合計5名。


午前9時から始まり、最初は3、4、5年生。まだ小学生なのに生意気にサングラスをしてK-POPのダンスを踊るグループや、デールを着て伝統舞踊を踊る子やバイオリンを弾く子らも。続く低学年部門の1年生では、N校長の息子のMくんが一生懸命、アニメ『ちびまるこちゃん』のテーマ曲「おどるポンポコリン」をガチガチに緊張しながらも懸命に独唱。

審査員のHさんも我が子の奮闘ぶりに思わず、苦笑い。私のタバコ友達の1年生の担任のP先生は独特な衣装を着て子供達と勇壮なダンス。見事な踊りに場内が湧きました。

同僚の若いS先生とDのN2受験に関しての話し合い。早期に「模擬試験」をやらせた方が良いと考え、彼から過去の問題集を借りてコピーをとったりして問題作成をしました。すると、N校長がニコニコしながらやって来て「調子はどうだ?」と言うので「とても忙しい。

JLPTを受験する生徒が多くて彼らのための授業で時間に追われています」と返答。その後はずっと審査員席の横に陣取って、各学年の演目を見ながら写真撮影に没頭。

6時過ぎ、高校生のクラスがようやく登場。10年生はデールを着用してかなりレベルの高い伝統舞踏を披露する女子や、Uの詩の朗読、アンジェラ・アキの『手紙』の合唱、さらに英語科のT先生が音頭をとってのQEENの『We will rock you』の合唱とダンスなど。衣装も凝っていて、この段階では、10年生が優勝かな、と思いました。

そしていよいよ「大とり」。私の受け持つ11、12年生の合同チームによる演目。先ず驚いたのが、普段熱心に勉強をし、でも余り目立たず大人しい女子Mがいきなりブレイク・ダンスらしき激しいダンスを一人で披露。続いて11年生の生徒たちがコミカルなタッチでクラス紹介をしたビデオ・クリップが映され、一同大爆笑。

次にダンスが大好きだという女子Eの伝統舞踏。そして、女子Nの『猫の恩返し』の挿入歌「風になる」の独唱。(先学期に皆に歌わせようとしても、そっぽを向かれた曲なのですが)。

続いて男子Mによるピアノ演奏(『乙女の祈り』)。さらに男子3名と女子3名によるタンゴの群舞。女子は赤と黒のドレス、男子は白と黒の正装で、なかなか「サマ」になっていました。最後は女子3名によるボサノバ調の曲の合唱。みな黒のミニワンピースにハイヒール姿で、いつも見せることのない大人っぽいセクシーさを醸し出していました。

しかし何と言っても圧巻だったのは最後に登場した12年生Dの詩の朗読。何も見ずに空で延々と5分近くも。勿論モンゴル語なので内容は分かりませんでしたが、彼女の表情は情感に溢れ、切々とした鬼々せまる迫力で場内はシーンと。終わると一斉にやんやの大喝采を受けていました。私も本当に感動しました。後で彼女に聞いたところ、「母親のことをうたった詩」だったそうです。「途中で泣きそうになりました」と本人も言っていました。

すかさず、11年生と12年生に呼びかけて記念撮影。各クラスの担任の先生や驚いたことにN校長まで加わり皆で誇らしげに・・・。20時過ぎに終了。それにしても楽しい一日でした。モンゴル人は本当に芸術や文化に力を入れる民族なんだな、と実感。日本人とは大違いです。こんな風にもっと勉強の方にも力を注いでもらえると良いのですが・・・。

審査員たちは残って採点結果を合わせて集計作業。21時過ぎにようやく妻が出てきて帰宅。結果はやはり断トツで11,12年生のチームがトップで優勝。良かった、良かった。それにしても長い一日でした。明日からは三連休。少し体を休めて、学期末まで残り一か月、もう一踏ん張りしないと!

vol.31へつづく

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