日本語教師ブログ – モンゴル編「ウランバートルの空に」vol.31

ようやく『JLPT日本語能力試験』終了!学期末に向けて突っ走るのみ!【前半】

11月24日(土)
今日から3連休。ほっと一息つけます。夜、久しぶりに妻の実家とSKYPEで連絡。お義父さんの米寿のお祝いに家族が集まって鰻をとり、ケーキを食べるところで一緒に『Happy Birthday』の歌を歌いお祝いをしました。一息でケーキのろうそくの火を吹き消すくらいお元気で、安心しました。

25日(日)
妻の誕生日も近づき、一緒に近くのホテル内にあるショッピンウ・モールへ。旧正月(来年2月)に着るデール(モンゴルの伝統衣装)はオーダー済みで、それに似合うアクセサリーをということでシルバーのピアスを購入しました。

26日(月)
モンゴルの『建国記念日』の祝日。午前中、少し仕事をして、昼前に一人で近くのデパートに食料品の買い出しに出かけました。

いつも立ち寄るカフェに寄って、その後、帰ろうとして路上でタバコを吸っていると、一人の中年の男が来て「火を貸してくれ」と。ライターを渡したところなかなか点火せず、目つきも何か怪しい。で、ふっと足元を見ると買ったばかりの食料品を入れた買い物袋が無い。

「やられた!」

モンゴルに来て初めて置き引きに遭ってしまったのです。おそらく2人組で、もう一人が待機していて私の買い物袋を持ち去ったのでしょう。不幸中の幸いで、中身はジュース、パン、果物くらい。財布もカードも携帯も無事でしたが、やはり一人の時は余程気をつけないとと、自戒しました。

27日(火)
11年生の授業で小テストをした後に、先週末の学芸会の感想を言いました。

見事なブレイク・ダンスを披露した女子、ユニークなビデオ・クリップを作った女子グループ、モンゴルの伝統舞踊を披露した女子、スタジオ・ジブリのアニメの主題歌『風になる』を一生懸命歌った女子、クラシック『乙女の祈り』を堂々と弾いた男子、色鮮やかなドレスで群舞をした生徒たちをそれぞれ褒めました。

しかし最後に、「黒いミニのワンピースを着てボサノバを歌った女子3人、少し大人っぽくてセクシーだった」と発言すると、「ワハハハハ!」と大笑いされてしまいました。かわいかった、と褒めたつもりだったのですが、「セクシー」という言葉の意味が、私の意図する意味と違ったようです。

やはり教師たるもの、言動には慎まないといけませんね。

その日の夕方には、いよいよJLPT日本語能力試験N5の補講の授業。最後の授業なので基本的な語彙を確認。しかし「めがねをかける」「ぼうしをかぶる」「マフラーをまく」さえできない。大丈夫かなあ?大切な日付や数、助数詞の復習をやって何とか終了。2時間丸々かかりました。

そして息つく暇もなく、今度は12年生の女子DのN2用の最後の模擬試験。少し前に同僚の若いS先生が「聴解」問題はやってくれていたので、残る「文字・語彙・文法・読解」を。本試験では105 分ながら95分で解答を終えて、18時半過ぎに終了。とても疲れましたが彼女には何とか合格してほしいものです。

28日(水)
昨日のDの模擬試験の採点をして総合点を出す。同僚の若いS先生も相当、気にして二人で分析。

「聴解」はずばぬけて良く77%の正解率で、総合点で180点満点中の105点。合格ラインが90点なので、まずまずのスコア。早速、彼女を呼んで「頑張った」と褒めてあげ、あとは若干弱い読解力を高めようと、私が残りの数日「特訓」することとしました。

11年生の授業に行くと、見知らぬ男子が。何と今日から編入してきた生徒で、しかも日本語学習は全く初めて!「あいうえお」から教えなくてはなりません。

今の時点で入学しても卒業する1年半迄の間にどこまで教えられるのかと途方に暮れました。このクラスではN5を受験する生徒が4人、N4を受験する生徒が2人いるので、どうしても彼らの受験用テストが中心になります。他の生徒には悪いのですが・・・。

でも、この日は、何より飛びっきり嬉しいニュースが舞い込みました。

この学校の「最も優秀な生徒」にDが選ばれ、特待生として奨学金をもらって、来年の3月に日本に行けることになったのです!2週間たらずの日程らしいですが、彼女にとっては正に「夢のまた夢」の筈。

10月下旬からの日本へのホームステイ旅行も、お金が無いからという理由で断念せざる負えなかった彼女に、何としてでも一度は日本に行ってもらいたいという気持ちは日本語科の先生方全員(モンゴル人も日本人も)が以前から持っていましたし、私も涙が出そうになりました。

比較的、裕福な家庭の子や以前に日本で暮らしていた子が多いこの学校において、彼女だけはコツコツと毎日必死に勉強を続け、努力に努力を重ねてきたので、当然といえば当然とも言えるのでしょうが。

午後3時からは、モンゴル国立大学で来る12月9日に開催する第4回『モンゴル全国中高生対抗・漢字ナーダム』の打ち合わせ。今年は12校が参加で、競技内容や優勝チームへの賞品などを決めました。

日本語教師会が主催で日本大使館や現地の日本企業数社も後援・協賛するらしいのですが、いかんせん資金不足で予算はたったの25000円弱。せっかく参加してくれる生徒たちに申し訳ないという気持ちの方が勝ってしまいました。

29日(木)
11年生でJLPTを受験する生徒一人一人に「ここが弱点!」「もっと語彙を増やしなさい!」「読解問題はこう解く!」とアドバイス。あまりの厳しさに、唇を噛んでむっとする子も。わざわざ、N4、N5試験攻略ドリルなどのテキストも貸しましたが、こちらが熱くなりすぎでしょうか?

午後は、1階の体育館で、先日行われた学芸会の表彰式。見事、11、12年生部門が総合優勝を果たし記念撮影。彼らも嬉しそうにしていました。

その後、再び11年生の教室にモンゴル人のS先生と入ってJLPT受験生に受験票を渡し、注意事項や当日の持ち物の確認など。ともかく大詰めです。

30日(金)
12年生のDがG教頭や他の日本語科のモンゴル人の先生方に囲まれて「あーだ、こーだ」。

何かと思いきや、なんと彼女はパスポートを持っておらず、慌てて皆で彼女の故郷のダルハン市からさらに奥にある実家に連絡してパスポート作成に必要な書類をスキャンして取り寄せたりして大騒ぎ。さすがに彼女も、自分が日本に行けることが分かったらしく、緊張しながらも笑顔を見せていました。

冬休みが低学年は12月22日、高学年は28日から2月10日までと急遽政府発表で変更になりました。

しかし我々は既に航空券を12月26日ウランバートル発・2月3日成田発で学校で予約してもらっていたので、どうしようかと。幸いG教頭も「帰ってよろしい」との許可が下りたので胸をなでおろしました。

夕方、12月9日に開催する「モンゴル全国中高生対抗・漢字ナーダム」の打ち合わせに再び市内に。会場となる『モンゴル国立大学』に行って下見。机の配置、スクリーンのチェック、スタッフの控え室など。

その後、今度はJLPT試験監督の説明会に『モンゴル・日本文化センター』へ。モンゴル人、日本人教師合わせて500人以上も参加。日本の外国人ビザ取得緩和の件もあって、今年は特に受験生が増加したとか。我々日本人教師4名は皆、N5の受験生の監督をすることとなりました。

vol.32へつづく

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