日本語教師は子育て経験も生かせる仕事です。家庭と仕事を両立しながら、やりがいも感じられます。
日本語教師を目指したきっかけは何ですか。
長男が小学生になった時に、NPO法人JCAで日本語を勉強する外国人のお手伝いをボランティアで始めました。ボランティア活動をする中で、改めて日本語を教えるための勉強をしたいと思い、長男が高校に入学して寮生活になったのを機に、TCJの養成講座に通いました。
受講していたときは、またボランティアに戻ろうと思っていたのですが、修了時に求人に応募したところ採用されたので、流れに身を任せ、日本語教師という現在のポジションに就いています。
日本語教師としての働き方はどうですか。
企業に勤めて、毎日働いて、朝から晩までの仕事というのは私にはちょっと無理でした。もちろん、出産前に仕事をバリバリやっていた方だったら、子育て期間中2年ぐらい休んでもまた復帰が可能だと思うんですけど、私みたいに緩やかなことをして、子育てが落ち着いてから、また社会復帰という場合には企業勤めでというのは難しいんです。
その点、日本語教師は、主婦業をしっかりやりながらできる責任ある仕事です。それでいて自己実現にもなります。やはり、誰かのお母さん、奥さんという役割りだけではなんとなくさびしいし、もったいないですよ。一度家庭に入った方でも実践を重視している日本語教師養成コースを修了すれば先生になれます。私でもできたんだから大丈夫です。
これから日本語教師を目指す方に、メッセージをお願いします。
私は日本語教師という現在のお仕事をまずはご主人が定年退職を迎えるまでのあと10年ぐらいは続けたいと思っています。10年間、何かを継続的にやると達成感があると思います。とりあえず、節目として10年と考えていますが、日本語教師に定年はないので、細く長く続けていけたらと思います。
これは、日本語教師に限らないことですが、これから何かをスタートしようと検討している方は、それが本当に好きかどうかをもう一度考えてみてください。好きなことならあとはどうにかなると思います。