特別講演会「外国ルーツの子どもたちへの日本語教育 これから日本語教師を目指す方に知ってほしい子どもの日本語」開催報告
【イベント概要】
開催日:2026年6月
会場:TCJ日本語教師養成講座 大阪校
講師:須藤 三奈子 様(日本語教師/やさしい日本語 ワークショップファシリテーター)
形式:ハイブリッド開催
須藤先生からは、日本語を学ぶ子供が増えている背景や、子どもへの日本語教育の実態をリアルに語っていただきました。
今、日本の学校にいる「公立学校における日本語指導が必要な児童・生徒」は過去最高の84,759人と、ここ9年間で約2倍に増えています。母語(第一言語)も大切にしながら、概念理解や思考力をじっくり育てる専門の指導が必要です。また、親に連れてこられただけという状況も多く、心のケアも重要視されています。
母語(第一言語)も大切にしながら、概念理解や思考力をじっくり育て、「日本語ができない子」ではなく、「2つの言葉を操る可能性を秘めた子どもたち」として成長をサポートしていく、という子どもへの日本語教育のビジョンを語ってくださいました。
【参加者の声】
・とても丁寧に現場の状況や、日本における日本語教育の必要性が増してきている状況を説明してくださり、大変参考になりました。今は小学校の特別支援教育の担当教師ですが、特別支援教育のやり方にも通じるものがあると感じました。
・まずは先生の雰囲気とお話が魅力的でとても引き込まれました。きっと生徒さんも先生の魅力的なお人柄と授業に楽しんで参加しているのだろうなと、実際の授業の様子を想像しながらお話伺っていました。
そして、ミャンマー語で算数の問題を聞く経験は、まさに子どもの立場に立った感覚になり、学校での不安を実体験できた貴重な時間でした。その後の話も子どもの立場に立って考えられた有意義な時間になりました。
・外国籍の子供に対しての日本語教育について非常に分かりやすくためになりました。大人と子供の日本語教育の違い等、改めて認識し、教え方の工夫をすることが大切だと感じました。外国籍のご家庭には母語支援もとても大切だと教えていただいたので、今後地域でもそのような機会や場所を作って行けたらと思っています。
・実際に取り出し授業など学校現場で子どもたちと接していらっしゃるからこその想い、エピソードや情報をお聞きできてよかったです。また、児童・生徒対象の募集情報が少ない中で、日本語学校での経験がベースになるということや、情報の探し方を教えていただけたのがありがたかったです。
・今後海外にルーツを持つ子どもたちの成長を見ていくことができたらと思い、参加させていただきました。日本語学校で留学生に教えるのとはまた違う醍醐味、楽しみ、悩みがあることを知ることができました。先生のお話のされ方もとてもすてきで、こちらも真似をしたいと思いました。この度はありがとうございました。
・日本語教室のボランティアで小学生を対応しているので、彼らの行動に対してどう判断すれば良いのか悩むこともあったのですが、向き合い方に問題があるのはこちら側じゃないかなと思っていたことが解決のヒントを頂けました。ありがとうございました。
TCJ日本語教師養成講座では、修了生、日本語業界で活躍する方々との交流の機会を定期的に開催しています。
「日本語教師としての第一歩を踏み出したい」「現場のリアルを知りたい」方は、ぜひ次回のイベントにご参加ください。イベント情報は公式サイト・SNSで随時発信しています。