TCJの420時間講座を受講することが、日本語教育能力検定試験の合格にも役立ちました。
日本語教師を目指したきっかけは何ですか。
仕事で中国に滞在していたことがあり、それ以来、また中国で仕事がしたいと思っていました。それからしばらくして、日本語教師という職業を知り、中国で日本語教師になりたいと思ったのがきっかけです。
でも、妻から「私と離婚するつもり?!」と反対されたので、今は中国で働こうとは思ってません(笑)
TCJでの受講を決める上で、決め手になったことは何ですか。
56歳の役職定年を過ぎて、少し時間が取れるようになったので、まず日本語教育能力検定試験の合格を目指そうと思いました。その頃仙台に住んでいたので、通信教育にしました。試験のために猛勉強したつもりだったのですが、あえなく不合格。
その時につくづく思ったのが、「もし、この検定に合格していたからと言って、とても学習者の前で授業なんてできない!」ということでした。
そこで、定年退職した後、420時間コースを受け、その上で、もう一度検定試験に臨むことにしました。学校は雰囲気の良さと、振替制度があることからTCJに決めました。
TCJの日本語教員養成講座はどうでしたか。
TCJの養成講座は、実技が充実していると思います。
授業は大変でしたが、とても有意義でした。なかなかうまくいくことがなく、「導入ができていない。学生はそれじゃわかりませんよ。」「全然板書していない。学生がメモをとって復習しなくてはいけないことは、ちゃんと板書する。」などなど、担当講師より厳しく指導もされましたが、それがとても役に立っていると思います。
クラスメイトには、私と同じ定年後にTCJに来て学ぶオジサンたちが3人いましたので、慰めあい、励ましあって、頑張れたのかな、と思います。
また、教案をつくり、教えることを通して、学んだ知識をより深めることができました。試験前には検定対策ゼミも受講し、効率的に点を取るコツも学びました。それらが検定合格に役立ったと思います。
これから日本語教師を目指す方に、メッセージをお願いします。
養成講座の間に蓄えた教案を作る力が、日本語教師になったときに役立ちます。受講中はハードですが、必ず実になりますから、頑張りましょう!日本語教師は、心も頭も使います。体力も必要です。しかし、それ以上に私たち教師にも、心の豊かさを与えてくれる職業だと思っています。