実は主婦層におすすめの仕事・日本語教師!実際の働き方をご紹介
概要
授業準備などで忙しいと思われている日本語教師は、実は家事や育児との両立がしやすい仕事です。現在4歳と2歳の子どもを育てる主婦である筆者が実際にどのように働いているかも踏まえて、働き方をご紹介いたします。
主婦におすすめの理由① 家事育児と両立しやすい
1) 非常勤講師勤務なら、柔軟な時間が設定できる
多くの日本語教室などの語学学校では非常勤講師であれば、週1日や週2日からでも勤務でき、午前のみや夕方のみといったシフト対応も可能です。
また対面授業だけでなく、オンライン授業の求人も多くあり、自宅でスキマ時間を使って働ける点も魅力的だといえるでしょう。
常勤講師であっても、学校によっては時短で働くことができ、保育園の送迎や、子どもの帰宅時間に間に合うよう調整してもらえる可能性もあります。
2) 1日のスケジュールをご紹介
午前中の授業であれば午後は授業準備や家事、夕飯の準備、子どもの送迎も可能です。
オンラインレッスンであれば、子どもが保育園や学校に通っている間や、子どもが寝静まった後にリモートワークで授業を実施することもできるので、より柔軟に働くことができます。
たとえば、筆者自身のある一日をご紹介いたします。
7:00~8:00 子どもの支度・朝食の準備・保育園送り
9:00~12:30 日本語教室で午前中の授業担当
12:30~14:00 昼食・採点などの作業
15:00 帰宅
15:30~16:30 オンラインレッスン
16:30~17:30 夕飯作り・家事
17:30〜21:00 保育園迎え、夕食・お風呂・翌日の登園準備など
21:00〜22:00 寝かしつけ後、授業準備
日によっては、オンラインレッスンを追加したり、授業準備が長時間かかったりと、もちろんこのスケジュール通りでないこともあります。
また日本語学校での勤務をどのくらい入れるかで、大変さも変わってきますが、主婦でも日本語教師として勤務することは十分可能です。
主婦におすすめの理由② 就職しやすい
1) 日本語教師は慢性的に人手不足
日本語教師は家事や育児と両立できるだけでなく、現在人手不足のため就職しやすいというのも主婦におすすめの理由です。
文部科学省の「令和5年度日本語教育実態調査」によれば、日本の日本語教師数は約4万6千人ですが、それに対し学習者数は約26万人となっています。対応しきれていない学習ニーズが多いことがうかがえます。
また地域の日本語教室の運営が行政・NPO任せでボランティア頼みな状態が続いており、有償スタッフの配置などが求められています。
2) 特定技能・技能実習制度に伴う教育ニーズの増加
令和5年度末の国内在留外国人は341万人、うち技能実習生が約40万人で、特定技能も急増しており、留学生が学ぶ日本語学校だけでなく、働くフィールドも広がっています。
これらの人々には業務や生活上必要な日本語が求められており、支援の専門性が必要とされています。
また地方自治体でも日本語教育人材の不足を深刻にとらえ、専門的支援体制を整備する案が進められているようです。
3) 養成講座による就職サポートが手厚い
多くの「420時間養成講座」や認定機関では、就職フェアやインターン紹介、地域教室との連携など就職支援が充実しています。主婦でも地元の教室やオンラインで働く機会を得やすく、修了後にすぐ非常勤スタートできるケースも多いです。
主婦におすすめの理由③ 様々な経験を活かしやすい
1) 家庭経験や社会経験が教育に生きる
留学生や特定技能だけでなく、在日の外国人にも日本語を学ぶ機会が必要とされています。そのため教師の子育て・地域コミュニティ経験は、日本語学習者との共感や支援において大きな強みです。日本語を話したり書いたりといった学習面の支援だけでなく、「子どもが学校からもらってくるプリントを読みたい。」「公共サービスの支払い方が分からない」などのサポートを必要としており、主婦の経験が役に立つ場面がたくさんあります。
2) 専門分野別の授業にも挑戦可能
医療・介護・飲食・観光など、もし日本語教師になる前に専門業界で働いていた経験があれば、業務時に必要な日本語を教えるクラス設定もできます。
たとえば、介護分野では特定技能人材向けの研修など、フルタイムで働けない主婦でも即戦力となり得ますし、飲食店を経験した方であれば、ホールや厨房で使う表現を教えることもできます。
また学校の三者面談の経験から、成績や学用品など、その場面でよく使う表現を教えることもできます。
非常勤なら、生活変化に応じて柔軟にキャリア構築が可能
1) ライフステージに合わせた働き方の変更が可能
主婦であると夫の転勤や子どもの通学の事情などに合わせて、転職しなければならない場面もあるかもしれません。
そのような場合にも、非常勤講師であれば、コマ数を減らして、オンラインレッスンを増やすなど、変化に応じた働き方が可能です。
さらに、引っ越しや家庭の事情で現在の教室を離れても、資格や指導経験があればキャリアが分断することなく、他の職場で働くことができます。
2) 年齢やブランクを気にせず続けられる職場
非常勤講師の採用に年齢制限は少なく、定年後や子育てが一段落した世代の再就職にも適しています。経験や資格を積んだ後には、教室内で主任講師や研修担当など新たな役割への道も開けます。
3) さまざまな環境で勤務することが可能
日本語学校だけでなく、地域日本語教室(自治体・NPO)、企業研修、介護施設向け日本語、オンライン授業など、国内外から選ぶことができます。また国家資格になることから、専門家としての日本語教師配置やコーディネーター設置の必要性が自治体からも声が上がっており、今後も制度的な整備が進む見通しがあります。
まとめ
働き方が選べる日本語教師は、主婦層にとって理想的な働き方を目指すことができる仕事のひとつだと言えるでしょう。家庭と両立しながら、これまでの人生経験が指導に活きる場面も多いため、日本語指導が未経験でも、学習者の役に立っていると実感できる職業です。
学習者のニーズの多様化とともに求められる教師像も広がっており、留学生はもちろん、特定技能や技能実習生の増加を通じて、学習支援の必要性は急速に高まっています。
非常勤で始め、その後ステップアップしていくことで、キャリアと家庭生活を両立しながら、社会に貢献できる日本語教師は主婦の方々におすすめです。
引用
・出入国在留管理庁(2024)「令和6年末現在における在留外国人数について」https://www.moj.go.jp/isa/content/001415139.pdf
・文部科学省(2023)「令和5年度 日本語教育実態調査 令和5年度報告 国内の日本語教育の概要」
https://www.mext.go.jp/content/20241101-mxt_chousa01-000038170_02.pdf
・文部科学省(2024)「資料5 令和6年度各地域における日本語教育に関する取組について【回答一覧】」https://www.mext.go.jp/content/20250401-mxt_nihongo01-000039681_5.pdf
・横浜市国際局(2025)「横浜市域における地域日本語教育の総合的な体制づくりに係る実態調査報告書」 https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/kokusai/kyosei/nihongo.files/0037_20250327.pdf
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