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日本語教師におすすめのイラストサイト3選!

目次

日本語教師が、わかりやすく魅力的な授業を行うためには「言葉以外で表現する能力」が欠かせません。そんな中でも「イラストで表現する能力」は、あれば嬉しいスキルです。ですが、誰もが表現したいことを、サっと絵にできるわけではありません。そこで頼りになるのが「イラストサイト」です。この記事では、日本語の授業になぜイラストが重要なのか、そして現役日本語教師である私が「これは便利だ!」とおすすめできる3つのイラストサイトをご紹介します。

 

日本語教師の教材づくりには、イラストが不可欠!

日本語教師として働く上で、避けては通れないのが「授業準備」です。特に初級クラスの場合、理解できる日本語が不足しているため、文字情報だけではうまく伝えきれないことが多く、イラストなど、視覚情報のサポートが欠かせません

まったく馴染みのない言語を、初めて学ぶことを想像してください。文字を見ても、発音を聞いても、最初は全てが暗号のように感じるかもしれません。そこで大きな助けになるのが、言葉に頼らない伝達方法です。ジェスチャー、イラスト、写真、実物などがその例です。

例えば、「笑う」「泣く」「怒る」といった言葉を教える場面を想像してください。私なら、女優さながらの演技と共に、これらの言葉を教えるでしょう。言葉だけで教えるより、ジェスチャー付きのほうが、ずっとイメージしやすくなるからです。

では「暑い」「蒸し暑い」「汗をかく」という言葉を教える場合は、どうでしょうか。これらの言葉の違いを、ジェスチャーで表現するのは、なかなか困難だと思います。

「町」「村」「田舎」「都会」という言葉だと、どうでしょうか。これらの言葉もジェスチャーで表すには限界があります。このような場面では、イラストや写真を使えば、学習者は瞬時に言葉の正しい意味を理解することができます。

私は、授業内容は全て、オリジナルのスライドに落とし込み、それを画面に投影しながら授業を行っていますが、スライドにはできるだけイラストを入れるようにしています。あるとき、画面が使えず、文字ばかりの教科書だけで授業を行ったことがあるのですが、学習者に感想を聞いてみると「絵があったほうがいい」とみんな口を揃えて言っていました。

また、イラストなどの視覚情報には、理解を促すだけでなく「記憶の定着を促進する」という働きもあります。たくさんの単語や表現を覚えなければいけない学習者にとって、イラストが少しあるだけで、記憶するのが随分、楽になるものです。

それでは現役日本語教師である私が、実際に色々試した結果、おすすめできる3つのサイトをご紹介します。

おすすめイラストサイト(1)かわいいフリー素材集『いらすとや』

◆親しみやすさはピカイチ!教育現場の定番イラスト

日本語教育現場のみならず、様々な自治体のお知らせなどでも使用される「いらすとや」は、日本で最も有名だといっても過言ではないフリーイラストサイトです。かくいう私も「いらすとや」のヘビーユーザーです。これは笑い話なんですが、私が勤務しているスペインの日本語学校の生徒たちは、日本に旅行した際に、空港やお店などで「いらすとや」の絵をよく目にするようで、「日本で先生のイラストをたくさん見たよ!」といつも興奮しながら話してくれます。

「いらすとや」のすごさは、人物、動作、表情、社会問題まで、ありとあらゆるジャンルを網羅していて「こういうイラスト、ないかな?」と探してみると、たいてい見つかるところです。

また、親しみやすく柔らかいタッチでありながらも、たとえば「食べ過ぎ」「厚化粧」「心に穴があく」「浮気現場を見つけた人」など、風刺とユーモアに溢れたイラストも多く、イラストを見せるだけで、授業中に笑いが起きることもあります。また、漫画「ONE PIECE」とのコラボイラストもあり、アニメ好きな学習者の心をつかむには、うってつけです。

「いらすとや」のイラストは、文法導入用のスライドだけでなく、練習問題の作成にも非常に便利です。例えば、「〜ながら」という文法項目を教える際、検索ボックスの「あいまい検索」に、「ながら」と入力してみてください。そうすると、「音楽を聞きながら」とか「スマホを見ながら」など、日本人にありがちな「ながら」のシーンが、ずらりと出てきます。それらを見せながら「日本語でどう言いますか?」と問えば、もう練習問題のできあがりです。

 

◆ 費用:無料

規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用問わず、無料で使用できます。一度、WEBサイトの下部にある規約に目を通しておくと良いでしょう。


◆ ダウンロード方法

会員登録不要で、PNG形式の画像を1点ずつダウンロードが可能です。画像の上で右クリックし、「名前をつけて画像を保存」を選択すればOKです。

 

おすすめイラストサイト(2)『ソコスト』

◆シンプルで洗練されたイラストが魅力

「ソコスト」も日本語教育の現場で非常に使いやすいフリーイラストサイトです。「ソコスト」の特徴は、無駄のないシンプルな線画で描かれていながら、あたたかみを感じさせるイラストが豊富なこと。「いらすとや」に比べると、落ち着いた印象があり、私は学校で教科書を作る際によくお世話になっています。

また、「売上ダウン(ビジネス女性)」「会議(男性進行)」など、イラストのシチュエーション設定が細かいところもお気に入りポイントです。例えば、「男性」であっても、年代や職業などによる描き分けがされており、ずばり欲しいイラストが見つかることも多いです。

もうひとつ忘れてはいけない「ソコスト」の強みは、イラストの印象が幼くないので、ビジネス日本語の指導時に使いやすい、という点です。日本語を学ぶビジネスパーソンの中には、教科書にかわいいイラストが使われているだけで「その教科書は使いたくない」と考える人もいます。その点「ソコスト」のイラストは、シンプルなテイストで、ビジネスに関するイラストも種類が豊富なため、ビジネスパーソン向けの授業で非常に使いやすいです。

 

◆ 費用:無料

規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用問わず、無料で使用できます。点数制限もありません。一度、WEBサイトの下部にある規約に目を通しておくと良いでしょう。


◆ ダウンロード方法

会員登録不要で、画像下にある形式名のボタン「PNG」「SVG」「EPS」をクリックすれば、ダウンロードが可能です。またイラストの色も変更可能です。

おすすめイラストサイト(3)『ICOOON MONO』

◆モノクロでスタイリッシュ。すっきり仕上げたいときに

「ICOOON MONO」は、シンプルで洗練されたアイコン素材を集めたサイトです。厳密に言うとイラストではなく「アイコン」ですので、文法説明用のスライドにはあまり使用しませんが、教科書やプリント教材に、デザイン性を加えたいときには非常に便利です。例えば、ライティングパートに「鉛筆」のアイコンをつける、リーディングパートに「本」のアイコンをつけるといった使い方ができます。また「本」をひとつとっても、デザインが複数あるので、仕上げたいテイストに近いものを選ぶことが可能です。

「ICOOON MONO」も非常にシンプルですので、ビジネスパーソン向けの教材作りに適していると言えるでしょう。

 

◆ 費用:無料

規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用問わず、無料で使用できます。規約は、WEBサイト上部にある「LICENSE」から確認できます。

◆ ダウンロード方法

会員登録不要で、ファイル形式も一般的な「JPG」「PNG」をはじめ、様々な形式に対応しています。またアイコンの色もカスタマイズ可能です。WEBサイト上部にある「HOW TO USE」を確認してください。

 

まとめ

日本語教師には、授業の質を高めるための「教材作りの工夫」が欠かせません。その中でも、学習者の理解と定着に大きく関わる「イラストの活用」は、日本語教師デビュー後すぐに求められます。

今回ご紹介した3つのサイトには、いずれも初心者の方でも扱いやすい素材が豊富に揃っています。イラストの雰囲気、対象者、また使用場面に応じて、使い分けると良いでしょう。学習者に「もっと伝わる授業」を目指して、一緒に頑張っていきましょう。

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この記事の筆者
日本語教師・ライター
福田 祥子
大手教育系企業で英語講師養成トレーナーとしてキャリアをスタートし、その後広報職に転身。企業内ライターとして新聞コラムや書籍等の執筆を担当。語学好きが高じ、2020年より日本語教師として活動を開始。2022年のスペイン移住後は現地の日本語学校で教鞭を執るほか、TCJプライベート講師や日本語試験問題作成員、執筆業に従事。日本語教師養成講座420時間修了、日本語教育能力検定試験合格。
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